80歳になっても自分の歯で食べられるというのは、私たちみんなの願いです。
一生自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活をおくるためには、
子どもの頃からの 正しい知識と大人になってからのデンタルケアが重要です。
歯は、35歳を境に急激に何らかのトラブルをかかえるといわれ、 特に歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。
成人病といわれるこの病気は、日頃の忙しさにかまけ 「不規則な生活」や「暴飲暴食」から、
少ししみるとか痛みやぐらつきなど、 ついついサインを見逃してしまっていることに問題があります。
食べたら磨くという基本的なケアはもちろんのこと、 正しいブラッシングをしているかどうか専門医の指導をうけたり、
定期的に歯石を取り除いてもらう必要があります。
歯の寿命は、個々の意識に大きく関係しています。
日頃から、かかりつけの専門医に定期的にデンタルチェックを してもらいましょう!!
介護保険制度は、できるだけ家族の負担を軽くし、介護の問題を社会全体で支え合う新しい仕組みです。
そのためには、福祉と医療に分かれている高齢者の介護に関する制度を再編成し、
利用しやすく、公平で、効率的な社会的支援システムにする必要があります。
歯周病は自分でも知らず知らずの内に静かに進行し、やがてひどくなると歯茎の骨が溶けだし、
歯がグラグラと揺れてしまいには抜けてしまうというコワーイ病気ですが、
最近では歯周病が女性と深く関係していて他の病気をも引き起こすことがわかってきました。
歯周病の直接原因は、プラークに含まれる細菌の感染によって起こるのですが、
とくに歯周ポケットのプラークと歯肉の下の見えない部分が問題で、
ポケットにプラークが溜まった状態が続くと歯周病の原因菌自身が他の臓器に移行して、
菌性感染症というメカニズムで歯周病が全身に影響を与えることがあります。
たとえば、過剰に生産された細菌の出す毒素や生体の炎症因子が母体に入り込むと
胎盤の早期剥離を起こして早産につながったり、母子感染から若年性の歯周病を 引き起こしたりします。
それは歯周病のプラークの中の細菌と女性ホルモンが密接にかかわっているためです。
女性には歯周病にかかりやすい時期が人生で3回あるといわれ、1つ目が初潮を迎える頃。
この時期は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が多量に分泌され、
そのため歯肉の血液循環が促され歯肉は刺激に対して敏感になり炎症を起こしたりします。
これがホルモン性歯肉炎で悪化すると歯周炎に進行したりします。
2つ目は妊娠時。妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンの増加で、
歯肉が刺激に敏感になりこの時期にケアが悪いと歯周病にまで悪化します。
そして3つ目が閉経・更年期。
体やホルモンの変調がなにかとある時期で、精神的ストレスもたまり、
また閉経後は骨そしょう症が進むため歯を支える組織が急激に破壊されることも関係しているようです。
最近、若い女性に歯周病が増えている要因の一つに、喫煙率の増加が深く関係しています。
タバコのヤニが歯の表面につくとプラークが沈着しやすくなり、歯周組織の免疫機構に変化を起こさせたりします。
つまり、病原菌の感染に対する抵抗力を弱めたり、白血球の機能を低下させたりするのです。タバコを吸われる女性はご用心!
こんな方は生活習慣を見直す必要があります(1つでもあったら要注意!!)