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第7回介護予防における口腔機能向上研修会

「食べる機能を支える~味とのど越しを楽しむために~」

日時:平成25年2月28日(木)15:30~
場所:愛知県歯科医師会館2F 歯~とぴあホール
講師:東京都健康長寿医療センター研究所   社会科学系 専門副部長 平野浩彦 先生

【講演要旨】

今回は「食べる機能を支える」をテーマに東京都健康長寿医療センター研究所の平野浩彦先生よりご講演いただきました。

会場には歯科医師をはじめ歯科衛生士・介護関係者・栄養士・一般の方々も多数参加されました。
講演ではご自身の新人時代の貴重な臨床経験や実際の嚥下検査、臨床の現場などのビデオ上映を交え、
食べるメカニズムについて専門的な観点からも詳しく説明していただきました。

平成18年の介護保険法改正に伴い、運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向上等が導入され
介護予防が本格的に国の方針として始まりましたが、実際にはもっと以前より施設等の臨床現場では行われていました。

健康で生き生きした生活を送るためには、生活習慣病を予防する「健康日本21」を平成12年より国が定めましたが、
生活習慣病予防だけでは対処できない高齢による衰弱、転倒による骨折、認知症などを予防する介護予防の面では
特に定めはありませんでした。

そこで、「寿命を延ばすだけではなく、生活の質を保証しなければならない」という考え方になってきたのです。

「口腔機能向上サービスは、“誰が・何処で・誰に対して・何を行うか”をいつも考え行動していかなければいけない、
我々は結果を求められる立場にあります。しかし目に見える数値の改善のみが機能向上ではありません。
生活の改善を実感してもらうことこそが最も重要です。」と熱く語られました。

講演後には会場の一般参加者からの質問に丁寧に、わかりやすく、回答していただき誠にありがとうございました。

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